PROCESSING STAFF
製作スタッフ

中谷内修
中谷内修

「木には一本ごとに個性があります。よく見極めて加工することが大切なんです。」

一般的な建材だけでなく、丸太杭や一枚板ベンチ、内装材から木製側溝蓋まで、室岡林業では県産の杉材を用いて実に様々な製品を製作しています。そしてその名が示す通り、木を植えて伐採する林業が業務の起点になっています。そこからやっているからこそ、中谷内さん達は一本一本の木の素性をよく知っているという。「根曲り杉」聞いたことあるだろうか。新潟の杉は雪の重みで地表近くの根元が曲がっている。通常その部分は捨ててしまうが、室岡林業ではその特性を生かして根曲ベンチという商品やカウンターにしている。他にも、木それぞれの太さや節の数、クセを見抜いた上で、適した製品に加工している。多くの杉材は一見素直だが、製材することによって内に溜めたクセが一気に出るため、中谷内さんは事前に見越して仕上がりをイメージしているという。反りやアテを見抜く勘を養うには時間もかかる。彼等にとっては当たり前のことかもしれないが、受け継がれていくべき日本の技術がそこにはある。

中村一明
中村一明

「考えて、作ること。それができるのが室岡林業でした。」

前職では建築会社に務め、構造設計や強度計算などを行っていた中村さん。根っからの工学系で、考えることが大好きだという。そんな中村さんが現職を選んだ理由は「0から100まで、モノづくりの工程全てに携わりたかったから」とのこと。その時点で並々ならぬ情熱が伝わってくる。実際に構造や設計などについて専門的な知識を持つ中村さんの入社により、室岡林業のモノづくりの幅は大きく広がった。今では木材の特性を生かした合理的な提案を求めて多くの依頼が入り、木製品のよろず相談所のようになっている。そんな中村さんこだわりが詰まったSUKI。この製品もまた、屋外という環境で求められる強度と耐久性を備えるための工夫を凝らしているという。実際の製品で探してみて欲しい。

斎藤一也
斎藤一也

「ご家族の暮らしを守る木塀、確かな技術で施工します。」

2019年度に室岡林業へ入社した齊藤さんは、土木関係工事のスペシャリスト。今回の製品では主に現場での施工を担当する。入社の少し前にパパになった齊藤さん。子供の話をするときは普段の真剣な表情から一転して優しい笑顔になる。齊藤さん曰く、「基礎はとても重要です。普段目につかない部分ですが、基礎がしっかりしていないとどんなに優れた設計もその性能を発揮できません。家も塀も同じです。」縁の下の力持ちという言葉があるが、寡黙で誠実な齊藤さんが正に “縁の下を作る、力持ち”なのだ。